■ハンコは楽しい!


 

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最近彫った1個

    

         タマゴタケ印  タマゴタケ実物 カエンダケ実物(猛毒

 

 

これは《タマゴタケ》というキノコです。

中央の画像手前の根元のように土から卵状の白いキノコが出て、

真ん中が2つに割れてかわいらしい赤い丸いキノコがあらわれます。

もっと生長すると中央画像右上のように傘が大きく開きます。

 

秋の山を歩くと色とりどりのキノコをたくさん見ることができます。

しかしながら、毒キノコの被害に合われる人も少なくありません。

食べられるキノコによく似た毒キノコもたくさんあります。

よく分からないキノコは「採らない・食べない・触らない」が原則。

あっ!タマゴタケは毒々しい色をしていますが食べられるそうです。

キノコは菌で増えるそうだから、

毒キノコの猛毒でコロナ菌をやっつける治療薬はできないものですかね。

 

ちなみにタマゴタケ同様に見つけにくい猛毒キノコのカエンダケを

見つけましたので右側に記載しておきます。

カエンダケは食べることはもとより触ってもダメな猛毒キノコです。

 

 


 

今月のハンコ 

 

 

 

 

 

 

「ハローウィンのこうもり印」

 

本来のハローウィンは10月31日に行われ、11月1日のキリスト教の「諸聖人の日(All Hallows)」の前夜イベントという宗教行事だそうです。

「悪霊除け」という意味もあるらしいので

雰囲気づくりに魔女やこうもりが配置されているのかも。

もう20年以上も前になりますが、

私の現役時代のお得意先でバレンタインデーを仕掛けたお菓子会社が

新たにハローウインを仕掛けたのですが、

時期尚早だったのでしょうか、盛り上がりませんでした。

しかしながら何でもありの日本では、

単純にお祭り行事として今では定着しているようです。

 

 

 

自由奔放に手彫りする石のハンコ

 

石のハンコは”篆刻”(てんこく)と言います。

基本的には篆書体(篆書体)で書いた文字を

ハンコ専用の印材の石手彫りします。

 

    

その歴史はずいぶん古く、中国から伝わってきました。

公文書や毛筆の書・絵画など専門分野で使用されてきました。

それだけに決まり事もたくさんありそうです。

 

私のハンコはこれらの決まり事を全部取り払って、

生活の一部として気軽に使う楽しいハンコです。

 

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こんなハンコを手彫りしています。

(画像をクリックで拡大)



歴史的に古代より存在する石のハンコの落款(らっかん)は、当たり前ですが文字を彫ったハンコが多いです。

文字の種類も篆書体(てんしょたい)文字が大勢を占めています。

それだけに気軽に使用するハンコとして、一般的に普及してこなかったのではないだろうか?と勝手に思っています。

篆書体文字を使った落款は権威の強い香りを私は感じます。面倒くさい決まりごとがたくさんあるように思えましたし、一般的には読みにくい書体で、ハンコというよりは書画の飾り物のように感じました。ですから私は親しみを持てずに全く興味はなかったのですが、あるきっかけでのめりこむようになりました。

それは石のハンコではあるのですが、文字の種類も絵のジャンルも何も気にすることなく、思いのままに個性的に彫ればいい、ということをおっしゃる先生に出会ったのがそのきっかけでした。

 

 


一番最初に彫った絵手紙用五十音の消しゴム印

(むつかしかったぁ!)


左の五十音のハンコは20数年前に消しゴムに彫った最初の作品。

これが篆刻にのめり込むきっかけになった私の原点です。

妻が絵手紙を習い始めた時、絵を描いたハガキに押すゴム印が必要となったので、妻から依頼されて彫ったのが最初のハンコです。

妻が押印したゴム印を絵手紙の先生がご覧になって、「文字が面白い!五十音全部作ってください」と依頼されたのが上記のハンコです。現物は先生にお渡ししましたが、印影は「初心忘るべからず」という意味で今でも大切に保存しています。

初めて彫ったので、消しゴムに彫るのはむつかしかったことを覚えています。ゴムは柔らか過ぎて自由が利かない、丸みのあるひらがなは丸く彫れない、というのがむつかしい理由です。

でも消しゴムハンコはデザインや文字が親しみ易いために需要は高いです。手作り市で石のハンコ屋さんには出会ったことがありませんが、

消しゴムのハンコ屋さんはよく見かけます。 


ゴムと石のハンコの線の違い


ゴムも石も計算せずに彫ると大きな違いが現れるのがよくわかります。

ゴムに彫った線はまっすぐで、石に彫った線はギザギザです。

ゴムに彫った線はきれいに切れている線ですが、石に彫った線は切れているというよりも欠けている状態だからです。

この欠けている状態は計算できない「予期せぬ出来事線」です。私が石のハンコをこよなく愛する理由はこの予期せぬ線にあります。

柔らかい石よりも硬い石の方により多くの予期せぬ線が発生して面白いです。だから私は硬い石を好んで使います。



はんこ文化の危機


印章というハンコはヨーロッパにもあったらしいのですが、合理性からかサインという手段に変わって19世紀ころには廃れてしまったようです。

日本のハンコはもともと中国から入ってきたようですが、本家の中国では日本のように書道などを通じて一般的に普及しなかったようです。

「本人確認」という目的で日本には官庁主導で一般に定着したらしいのですが、世界的に見てもハンコ文化は日本だけのようなのです。

「本人確認」ということに関すれば合理性という点では、ハンコ一本で本人を確認できるシステムですから、むしろハンコの方が合理性に富んでいるように思われます。でもコピー技術も格段に進歩した現在では、同じハンコを複製することは容易いので、ハンコが最高の本人確認ツールでもなくなったようです。

コロナウイルス感染症で会社が休業を余儀なくされても、ハンコを押すだけで出社しなければならない不便がクローズアップされ、IT化の波もあってハンコ文化がここにきて危機を向かえている気配です。

 


私のハンコは「遊び印」


私の石のハンコは、歴史のある重厚で威厳のある落款とは似ても似つかわないしろものです。

ハンコに個性を持たせ、主張もさせ、笑いあり、おふざけあり、不真面目あり、とストライクゾーンの広~いひろ~い何でもありの「遊びの印」。

 だからデザインを考えている時も、彫っている時も、完成した時も、ご依頼主にお渡しする時もぜ~んぶ楽しい!

むろん書道に使う”落款”をはじめ、公的な場面で使う”実印”、銀行で必要な”銀行印”もご依頼に応じて彫っています。

でもやっぱり遊び印が私の”ええかげん”な性格にピッタリ合っているのです。

 


デザインなしとデザインありのハンコの違い


基本的にハンコを彫る前に入念なハンコのデザインを実施します。

これにずいぶん時間をかけます。

それはなるべくご依頼人の持つ属性を、少しだけでも文字や絵の中に取り入れたいからです。

しかし手作り市の店頭では1本彫る時間はせいぜい5分~15分くらいしかないことと、手作り市に来られる大多数のお客様は、ハンコを作るためだけに来られたわけではなく、偶然に私のお店をご覧になられて「作ってみようか」と思われる人ですので、お値段を廉価にするためにデザインなしでその場の感性だけで彫っています。

今でも相変わらず篆書体文字に親しみを持てないため、依頼される文字を篆書体文字で彫れば楽なのですが、苦しみながら私流にアレンジした文字で彫っています。

 


ハンコに2つのマークを彫り込んであります。


ハンコに彫ったマークのことを、お客様から時々お尋ねを頂きます。

完成したハンコには表裏に2つのマークを彫ってあります。

表側の+印は押印時にこちら側を前に向けて押すしるしです。

裏側の山型のマークはこのハンコは私が彫りましたというしるしです。

私の名前は”富山 嶽(トミヤマタカシ)”です。最初の”富”と一番下の”嶽”で”富嶽”となって富士山を表しますので、富士の山を私のしるしにしています。


 

 

「うわぁ!」のお声が励みです。

 

ハンコの完成品をお渡した時に、ご依頼人から出るこの第一声が「はげみの素」。

 このお声をお聞きすると安堵感と同時に緊張からの解放感に包まれます。